横綱朝青龍 大相撲協会・横綱審議会に道を閉ざされ引退へ

大相撲の横綱朝青龍が引退した。
朝青龍には、日本相撲協会理事会ならびに横綱審議委員会から現役続行の選択肢は残されていなかった末の引退だった。
最後は朝青龍本人の決断が尊重された形で終止符が打たれた。
いままで数々の問題を起こしてきたが、こんな形で引退とは本人も思ってもいなかったはずだ。
ここ数年、大相撲界を牽引し、一時代を築いた横綱朝青龍の引退は、非常に寂しい。
この引退で、人気が薄れている相撲離れが一気に加速する気がしてならない。
そして、最後の引退会見に同席した師匠高砂親方の人ごとのようなたたずまいに失望した。
両者の希薄になった師弟関係を象徴するようだったこれまで、指導力不足を指摘され、サッカー騒動でものんきな発言が目立った高砂親方。今回も騒動の最中に「おれは悪くない」「あんな弟子を持ったのだから仕方ない」と話し、歩くのも困難なほど泥酔したことがあった。
最後まで変わらなかったのは師匠も同じだった。
もし、朝青龍が高砂親方でなく、違う親方に弟子入りしていたらまだまだ引退をすることはなかったと思う。

最後に、朝青龍の引退会見の映像をご覧下さい。

横綱朝青龍 暴力問題で相手との示談成立も！？

朝青龍の師匠の高砂親方は、日本相撲協会の武蔵川理事長に対して暴力問題を起こした横綱朝青龍となぐった相手の男性との示談が成立したことを報告した。
示談が成立したことで、刑事事件となる可能性は低くなったが、朝青龍への処分は相撲協会の役員が改選される2月1日以降の理事会2月4日（予定）で話し合われる見込みとなった。
問題を起こした朝青龍は、国技館で行われた若藤親方（元幕内皇司）の引退相撲で、横綱土俵入りと白鵬との取組を披露し、報道陣から「高砂親方にどう報告したのか」「暴力を振るったのは本当か」などと質問されたが、終始厳しい表情で無言を貫いた。
本人も日本相撲協会もいったいこの問題を軽視しすぎているのではないか？
プロの格闘家ならば一般人に手を出して怪我をさせたことが発覚した時点で行事への参加停止し、処分が決定するまでは謹慎するものである。
まして、週刊誌で報道されるまでは、関係者に怪我をさせたとの虚偽の報告をしていたわけで。
協会も2月1日の役改選を優先するのではなく、現役員でこの問題を解決してから役員改選してもいい問題と考える。
いつまでもこのような対応しか出来ない協会ならばファンは愛想をつくはずだ。

大相撲 横綱朝青龍 暴力騒動に新展開！！

大相撲の横綱・朝青龍が、１６日未明に東京都内で起こした暴行騒動で新たな事実が発覚した。
当初、朝青龍側は、個人マネジャーに暴行したとしていたが、今日発売の週刊新潮では別の人物に鼻骨骨折などの重傷を負わせていたと報じた。
また、警視庁麻布警察署が個人マネジャーとは別の被害者とされる人物から話を聞いたことも判明し、被害届が出されることになれば、「引退勧告」を含めた新たな処分は避けられない状況となった。

週刊新潮によれば、「朝青龍が暴行したのはクラブの責任者で、鼻骨骨折など全治１カ月の重傷を負わせたというのだ。捜査関係者も、朝青龍に暴行された人物が一宮氏ではないことを認めた。また、麻布署が一宮氏とは違う人物から任意で話を聞いたことも判明。それがＡさんだとみられている。Ａさんが被害届を出せば刑事事件として扱われ、朝青龍に事情聴取を行う可能性もある。」と報じた。

初場所を見事に優勝し、優勝回数を歴代３位の２５回にした名横綱朝青龍だが、あまりにも騒動を起こし過ぎる。
本人に一番問題があるとは思うが、高砂親方をはじめとする大相撲協会役員にも問題があるように感じる。
今回の騒動をどのようにするか武蔵川理事長の裁定を見守りたい。