島根 開星高校監督 大会本部で謝罪するも暴言は消えない!!
22日に行われた向陽との1回戦で敗退後、「21世紀枠に負けたことは末代までの恥、腹を切りたい」など不適切な発言を行った開星の野々村直通監督と村本克部長が23日午前、甲子園球場内の大会本部を訪れて謝罪し、口頭で厳重注意を受けた。
その後、球場内で会見した野々村直通監督は「興奮して負けた現実を受けとめられなかった。悔しくて情けなくて、ああいう発言になったが、向陽の戦いぶりには敬意を表しております。可能性があればもう一度頑張ってみたい」と号泣しながら語った。
野々村監督が言った「末代までの恥」は、己の発した暴言こそが「末代までの恥」ではないのか?
試合を見ていても向陽は、4回に相手守備の乱れからチャンスをつくると、大槻、長田の連続タイムリーヒットで2点を先制すると先発の藤田が低めへのストレートとスライダーがさえ、強力な開星高打線を9回6安打6奪三振2四死球に押さえ込んだ。
一方の開星はようやく9回に白根のタイムリー二塁打で1点差に迫り、なおも無死二塁と同点のチャンスだったが後続が倒れ、追いつくことができなかった。
この試合の敗因は、開星の打線がつながりを欠いたことと先発 白根の自らのけん制悪送球や暴投で失点したことで向陽がこの試合の1チャンスを生かし得点し、その得点を全員野球で守り切ったすばらしい試合だと感じた。
試合後の野々村監督の発言は、「興奮して負けた現実を受けとめられなかった。悔しくて情けなくて、ああいう発言になった」と語っているが、高校野球の携わるものとして全国高等学校野球連盟の21世紀枠は、結果だけではない努力の評価による高校球児全体への啓蒙とされており、その趣旨を理解していないものの発言とも取れる。
私は高校野球は、勝っても負けても一心に白球を追いかける姿に魅力を感じる。
今回の野々村監督の発言は、謝罪しても高校野球の根底を揺るがすものであり、決して消えることはないが、島根 開星を強豪校にした野々村監督が今一度初心に戻り、この失言を挽回してほしい。
また、向陽高校ナインは今回の発言を気にすることなく日大三戦に望んでほしい。
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