セルビア戦で惨敗を喫した岡田ジャパンが、W杯に向けて大きく方向転換をした。
9日、日本サッカー協会は東京都文京区のJFAハウスで強化担当者会議を行い、6月のW杯で導入する予定だった“若手枠(ロンドン五輪に出場する選手を中心に選考する選手)”を撤廃し、W杯登録メンバーが負傷した場合に戦力として期待できる選手を対象とした“バックアップ枠”に変更することを決定した。
しかし、「若手枠」は、岡田監督強く導入を求めていたものだったが、会議を終えた日本協会の原技術委員長は「(23人に)プラスして連れていく4、5人の選手は、絶対にこの年齢とは(各クラブに)伝えていない。ロンドン世代じゃないと選ばないということではない。本当にケガしたときにすぐに入れ替われるメンバーにする。年齢より戦力。チームの力になれる選手を選びたい」と説明した。
ここにきて実力重視へと方針転換した背景には、もちろん7日のセルビア戦で0―3と惨敗したことがかなり影響している。
8日には、やっぱり海外組に頼らざるをえないことから、岡田監督は欧州視察を行うことを決断したようにW杯まであと2ヶ月となった今でも選手層の薄さを打破できずにいる岡田ジャパンには、若手を育成する余裕すらなりくなった。
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