柔道金メダリスト対決 吉田秀彦が石井慧を下す！！

衝撃の転向宣言から１年の準備期間を経て、柔道最強の男・石井慧が柔道はもちろん金メダリスト転向組の先輩である吉田秀彦を相手に遂にデビューした。
第一ラウンドは、石井もやっぱり人の子で緊張からか！？　石井慧らしい動きなく、吉田秀彦の打撃を受け劣勢となる。
第二ラウンドは、徐々に吉田秀彦のスタミナが切れ始め、石井慧の打撃、組技が出始め石井慧のペースとなる。
第三ラウンドは、石井らしい動きを見せ始め、打撃も吉田秀彦にあたるようになり、前に前に攻め始め再三吉田をコーナーに追い詰めるが決め手を欠き、試合終了。

試合は、判定で吉田秀彦が石井慧を下す、結果となった。
しかし、デビュー戦としては改めて石井選手のポテンシャルの高さを見せつけた試合でもあった。
ほろ苦いデビュー戦となった石井選手ではあるが、次の試合ではもっとすごい最強男石井慧を見せてくれるだろう。

新王者 亀田 「ボクシングはゲーム」と発言！？

２階級制覇を達成した新王者亀田は、記者会見を行い、

重圧はあったかとの問いには、　
「１カ月前は兄弟２人で負けたらあかんという気持ちがあったが、試合が近づくにつれて消えていった。会場に入った時も落ち着いていた。こんな感覚は今までで初めてやと思った」

スタイルについての問いには、　
「まだ確立できていない。その試合に応じて作戦を考えていく。昔はけんかやと思ってたけど、ボクシングはゲーム。１ラウンドずつ作戦を立てて実行していくもの」

次はポンサクレック戦を義務付けられているがとの問いには、
　「１７歳の時にスパーリングして因縁はあるかな。いい選手やと思うが、かみ合うと思う」

今後の展望はとの問いには
　「フライ級で体が持つまで何回か防衛しようと思う。将来的には米国の方でやっていきたい。強くて名前の通ってる選手とやりたい。そういう相手に勝ったら向こうでも自分の名前を覚えてもらえると思う」

と照れ笑いを浮かべながら王者としての心境を語った。

この報道を見て、「ボクシングはゲーム」との発言に疑問を持つ。
ボクシング は、拳にグローブを着用しパンチのみを使い、相手の上半身前面と側面のみを攻撃対象とする格闘技で、別名拳闘とも言われ、男のこぶしとこぶしがぶつかりあうすばらしい格闘技であると私は思っている。
現に、先に行われた内藤対亀田戦は男のこぶしとこぶしがぶつかり、両者のプライドをかけたすばらしい試合だと思ったが、それをボクシングはゲームと発言することは敗者に対しても失礼ではないか。
新王者亀田には、心技体を持った王者になってほしい。
また、ならなければならないと感じる。

内藤選手 チャンピオンの意地を見せた最高の試合！！

プロボクシングＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ内藤大助対亀田興毅がさいたまスーパーアリーナで行われた。結果は、亀田興毅が、判定３―０でチャンピオン内藤大助を破り、日本人７人目の２階級制覇を達成した。

Ｖ６と同級の日本人最多防衛記録更をめざして出陣した内藤選手だったが、せめぎ合いの中に活路を見いだそうとしたが、興毅に“距離”を支配され、強引な右フックにも、左ストレートのカウンターを何度も合わされ、後追いを強いられた。右目の上は、興毅の左ストレートに切り裂かれ、鼻の左半分は、倍近くにまで腫れ上がり痛々しかった。

試合後、内藤選手は、「悔しいです。情けない。応援してくれた人の期待を裏切ってしまった。これが実力。本当に口だけの男です」。と語った。

試合には、負けたかもしれないが、内藤選手の最後まで攻める姿勢を見せ、チャンスがある限り闘い抜くボクシングの原点を見せた試合は、チャンピオンの意地を見せた試合だったと思う。

負ければ引退と伝えられていたが、今一度再起をかけたリングに戻ってもらいたいと思うのは私だけではないと思う。